今日は里も涼しそうなので、サクッとノラコヤへ。 雨音を聞きながら、先日収穫したホワイトセージを数枚ずつたこ糸でまとめ、お香にする。 ホワイトセージは聖なるハーブと言われていて、ネイティブアメリカンが儀式などで使ってきた。 浄化する力があり、火をつけて燻らすと、なんとも気持ちの良い深々とした森の香りがする。 このところ、葉っぱがぐんぐん大きくなってきたので、初収穫したのだ。 葉っぱに触れて作業しているだけで、香りに包まれ心が穏やかになる。 ノラコヤの庭は、完全に雑草たちに占拠された。 雑草たちをかき分けて、自分が植えた花やハーブを発掘する。 自分の庭で摘んだ花を飾れるのは、とても嬉しい。 お花屋さんで売られているような立派なブーケにはならないけれど、私にとってはどんな花よりも愛おしく感じる。 大事に山小屋まで持ってきて飾ると、ノラコヤの庭がそこに出現する。 野菜に関して言えば、やっぱり私には野菜を育てる才能はないらしい。 今のところ、順調なのはトマトのみ。 でも、雑草の間から不意に真っ赤に色づいたトマトが現れると、宝物を発見したかのような得意げな気分になる。 農家さんが、どれほどの愛情と手間をかけて野菜を育ててくださっているのか、身をもって痛感した。 毎日毎日様子を見て、わが子を育てるように接しなければ、おいしい野菜はできないのだ。 最近よく作っているのが、モロッコインゲンのクタクタ煮。 別に、モロッコインゲン以外の野菜でもいいと思うのだが、地元産のモロッコインゲンがものすごくおいしいので、つい見ると買ってしまう。 両サイドを落としたモロッコインゲンを食べやすい大きさに切って、その上にざく切りにしたトマトをのせ、オリーブオイルをまわしかけ、弱火から中火で蒸し煮にする。 蓋ができる鍋さえあれば、簡単にできる。 クタクタの状態になったら、塩で味を調える。 お好みで、ニンニクや、ハーブを加えてもいい。 たくさん作って冷蔵庫で冷やしておけば、暑くて料理がしたくない時などに重宝する。 パスタと和えてもおいしい。 今年はノラコヤで過ごす初めての年なので、まずは実験的に色々な植物を植えている。 どんな植物が、どう育つのか、もしくは育たないのか。 それを踏まえて、来年の計画を立てるつもりだ。 フレッシュハーブのお茶が本当に本当においしく、一日一回は飲みたいので、来年はお茶にできるハーブをもっと増やそうと思う。 それから、飾るための花もたくさん育てたい。