冷蔵庫を使わない暮らしにも、だいぶ慣れてきた。 ノラコヤには、キャンプ用の臨時の冷蔵庫しかなく、ほとんど使っていない。 私がノラコヤで生活するのは冬だけなので、外が天然の冷蔵庫になる。 今の時代、どの家庭にも当たり前のように冷蔵庫があるけれど、なければないで、なんとかなる。 それどころか、私は冷蔵庫のない暮らしの方に馴染んでしまったので、冷蔵庫を使うことに罪悪感すら感じてしまうのだ。 だから極力、冷蔵庫を使わなくてもいいように、あれこれ工夫する。 そのためには、天気予報のチェックが欠かせない。 ここでご飯を炊けば、数日、外に置いておいても大丈夫だな、とか、明日は気温が上がりそうだから卵はそろそろ使ってしまおう、とか、緻密に策を練るようになる。 この冬は特に寒さが厳しいから、これまでのところは問題なしだ。 逆に、気温が下がり過ぎて野菜が凍ってしまったりはしたけれど。 先日、ノラコヤを建ててくださった工務店の社長さんから新巻鮭をいただいた。 久しぶりの、新巻鮭。 すでに切れているといいなぁ、なんて期待したら、甘かった。 丸ごと一匹、ドーンと入っている。 すぐに切って、焼いてしまう。 そうすれば、長持ちするので。 これも、冷蔵庫のない暮らしの知恵だ。 それにしても、久々の出刃包丁の出番に身震いした。 命をいただく、という感覚を、久しぶりに全身で味わった気がする。 昨日は気温が上がりそうだったので、残っていたご飯などを、山小屋へ持って行く。 お山の方も、ポカポカだった。 お隣さんの玄関先に、大きな大きな雪だるま。 先週末の雪で作ったのかもしれない。 あんなに立派な雪だるま、久しぶりに見た。 お隣の家、新しいオーナーさんになって本当に喜んでいるはず。 冬の間も、ほぼ毎週のようにいらしている。 ゴミ出しに行ったら、なんだかもっと歩きたくなり、雪道を踏んでテクテク散歩した。 ノラコヤができたので、こういう景色にはなかなか出会えなくなったけど、やっぱり雪景色を身近に見ないと、冬を越した気がしない。 トレーナーの上に、袖なしのダウンを着ていただけだけど、全然寒くなかった。 雪の中、常緑の針葉樹が生き生きと陽を浴びている。 空は真っ青で、気持ちよくてどこまでもどこまでも歩きたくなる。 雪道を歩くうち、なんだか気持ちが晴れ晴れしてきて、これから先やろうとしていることの全てが、なんだかうまくいきそうな気分になった。 お昼は、山小屋でカレーライス。 市販の冷凍カレーを温めただけだけど、これぞ、正しい山小屋のお昼ご飯という感じ。 あんまりおいし過ぎない、ほどほどさ加減がドンピシャだった。 昨日の暖かさで、お山の雪も、だいぶ解けてしまうかもしれない。 やっぱり森の雪景色は、最高に美しいと思う。