冬の足音
日に日に、秋が深まっていく。
森の木々は、赤や黄色やオレンジの葉っぱに身を包み、最後のお色直しといった風情だ。
今朝は、中綿の入った冬用のコートを着て、オハナの散歩へ行った。
夏から較べると、日の出の時間が遅くなり、散歩に出る時間もかなり遅くなっている。
今は大体、空が明るくなるのを待って、6時前くらいの出発だ。
それでも、森には夜中活動していたシーがたくさんいる。
オハナが追いかけてしまうので、常に緊張し、シーセンサーを働かせていないと大変なことになる。
今日はどの辺りにシーがいそうかを考え、なるべくそっちじゃない方へと歩いていく。
葉っぱが落ちたことで、太陽が、向こうの山の稜線から顔を出すようになった。
空気は冷たくて、気持ちいい。
色づく森に目と心を奪われながら、オハナと散歩する。
なんという幸せだろう。
山小屋へ戻ると、お腹を空かせたゆりねが待っている。
今日は、オハナが耳を痒がっているので、動物病院へ。
半月前から点耳薬をつけているが、なかなか治らない。
垂れ耳は、どうしても耳が密閉されてしまうので、炎症を起こしやすい。
お薬を替え、再度様子を見ることに。
お昼時だったので、金曜日だし、その足でランチを食べに行った。
オハナは、初めてのランチデビュー。
意外と、大人しくしていた。
こうやって、少しずつ経験を積んでいくことが大事なのだ。
オハナ、体は大きいけど、精神年齢はまだまだ幼い。
今は、怖いもの知らずの幼稚園児、年中さんくらいか。
久しぶりに、滝を見に行ってきた。
近くで見る滝もいいけど、私は、少し離れた場所から遠くに眺める滝も好きだ。
ゴーゴーという音だけが、響いてくる。
冬になれば、水が凍って、その音もしなくなる。

一度山小屋に戻り、しばし2匹とお昼寝し、慌てて起きて温泉へ。
フィンランドサウナを堪能する。
帰ってから、わんこたちの晩ごはんを用意しつつ、自分の食事の支度をする。
キャベツとベーコンのショートパスタに、最後、ふと閃いてなめ茸を入れてみた。
大正解。
本当に、なんでもない一日。
でも、かけがえのない一日。
一日の長さは変わらないのに、日没の時間が早まっているので、活動できる時間は夏よりかなり短くなった。
そのせいで、なんだか妙に慌ただしい。
やることがいっぱいあって、一日があっという間に過ぎてしまう。
でも、その分、夜は長い。
耳を澄ますと、冬の足音が聞こえてくる。
