靴下活用法

シュールな夢を見た。
友人6人くらいと、どこかへ向かうべく、車に乗っている。
すると、ちょっと買い物をしてきたいからと、私だけ車から降りる。
入った建物は、デパートとはちょっと趣が異なる、ロフトみたいな場所だった。
人がたくさんいて、ガヤガヤしている。
買い物を終えて、さぁ車に戻ろうという段階になって、出口が見つからない。
建物の構造が複雑で、2Aだの2Bだの、私が出たい出口までどうしても辿り着くことができないのだ。
みんなを待たせているのに、どうしても戻れない。
気持ちだけが焦って先走りする。

そのうち、ものすごく細長い古いアパートの階段の下にいた。
その長い長い階段を上がっていくと、頭が天井にぶつかった。
そこへ、見知らぬ男性がやって来る。
男性は40歳だと自己紹介し、この部屋に住む友人を訪ねたという。
私は、何故か2歳だけサバ読み、49歳と答えていた。

で、その先がシュールなのだが、階段が消えてしまったのだ。
私は足元がない狭い空間で身動きが取れない状態で、顔面蒼白になっている。
そこにはもう男性の姿はなく、私ひとりが取り残されて、、、

そこで目が覚め、夢だとわかり安堵した。
なんだかものすごーく怖い夢だった。
本当に、夢でよかった。

ゆりねもよく、夢を見ている。
なんだかパタパタ音がするぞ、と思って音源を探すと、寝ているゆりねのしっぽが激しく床を叩いているのだ。
これはおそらく、ご機嫌でおやつを待っているのだろう。
口をもごもご動かして必死に何かを食べていることもあるし、手足をぴくぴく動かして懸命に走っていることもある。
そういうのは幸福な夢なので、私は温かく見守って、ゆりねの夢の中身を想像する。

ただ、判断に困るのは、ゆりねが吠えているときだ。
ふだん、起きているとき、ゆりねは吠えたりしないのだが、不思議と、夢の中では吠える。
体を動かしながら、吠えたり、唸ったり。
誰かと遊んでいるのなら、そのまま遊ばせてあげたい。
でも、怖い思いをしているのだったら、そっと、起こしてあげたい。
その、そのままにしておくか、起こすかの判断が、難しいときがある。
せっかく楽しい夢を見ているのに起こしてしまったら、ゆりねに申し訳ないと思うのだ。

ところで、試しに作ったアイピローが、思いの外活躍している。
前回の日記を書いた後、すぐに閃いて実行したのだ。
せっかくかわいい靴下をいただいたので、まずは履く前にと、クローブを入れて虫除けにした。
で、もう片方の靴下には、お豆を入れて、中身がこぼれないよう糸で塗い、アイピローにした。
中に入れるのは、小豆でもいいし、なければ他の種類でも。
良いお豆を使ってはもったいないので、できれば少し古くなってしまったり、傷物のお豆なんかを使えばベスト。

電子レンジで温めたのを、毎晩布団に入ってから、目の上にのせている。
そうすると、眠りが早く訪れる、気がする。
仕事をしているとき、肩に置いたりしてもいい。
同じような機能のアイピローがたくさん売られているけれど、靴下を活用すれば、自分で簡単に作れてしまう。

靴下って、思いの外便利だ。
大きさや厚さを工夫すれば、もっといろんな使い方ができる。
このアイピロー、今では私の必需品になりつつある。

自分では当たり前のつもりでいたのだが、私はこの冬、山小屋で越冬する。
ノラコヤができれば、そこと行ったり来たりするけど。
完成までは、山小屋にいる。
ぼちぼち、天気予報の最低気温にマイナス10度の文字。
いよいよ、本格的な冬の到来だ。

外は、チラチラと雪が舞っている。
もしかすると、明日の朝は積もるかもしれない。
マイナス10度の世界へ、ようこそ!だ。