一陽来復

今日は、冬至。
お風呂に行ったら、ゆず湯だった。
これからまた、ちょっとずつ陽が長くなり、春に向かっていくと思うと、心底ホッとする。
もうすでに、私は春が待ち遠しくて仕方がない。

最近、ヤギ語がわかるようになってきた、かもしれない。
ヤギ語というか、ウークー語。(海は、ウーちゃん、空は、クーちゃん)
ヤギは基本メェとしか鳴かないので、本当にわかりづらいのだけど、以前より、彼らのメェのニュアンスが理解できるようになった気がする。
主にメェを発するのは、ウーちゃんだけど。

まず、一番大事なメェは、「もうご飯ないよ!!!」。
これはもう、切実な声で訴える。
その声が聞こえたら、私は仕事をしていようが飛んで行って、牧草の餌(チモシー)を補充する。

あとは、「ちょっと顔見せろや〜」の時も、濁声でメェメェ鳴く。
これはゆりねもよくやる行為で、ゆりねの場合は、うー、うー、と低い声で訴える。
どっちも、もっとかわいい声で鳴いてくれたらいいのにな、と思うのだけど。
メスは、我が強いのだろうか。
会いにいくと、ピタッと鳴き止む。

近頃は、番ヤギとしての役割も担っているらしく、誰かお客さんに対しても、メェ、メェ、メェ。
いいのか悪いのか、よくわからない。
もしかすると、不審者がいるよ! と大声で私に伝えようとしているのかも。
だから、今度からは、お客さんには、ウーちゃんクーちゃんに、何か餌をあげてもらうといいのかもしれない。
そうしたら、相手は警戒すべき対象ではなく、歓迎すべき相手だというのが理解できる、かもしれない。

今日は、ウーちゃんがしきりに濁声で鳴いていた。
というか、鳴き叫んでいた。
お気に入りの石の窪みに、雨水が溜まって、そこに座ることができなかったのだ。
なんとなくそうかな、という予感はあったのだけど、面倒だし、いちいち雨水を拭き取るのもどうしたものかと思ってそのままにしていたら、しつこく鳴くので、試しに雨水を雑巾で拭いてあげたら、ピタリと鳴き止んだ。
そして、それからは済ました顔で、その石の上に居座っている。

まるで、女王様だ。
体がまんまるで、すぐに石の上から転げ落ちそうでハラハラするけど。
本人は、いたって女王様気取りで君臨している。
私は、ヤギたちに雇われたメイドの気分だ。

でも、かわいい。
ウーちゃんも、クーちゃんも、本当にかわいい。
愛おしい。
この子たちが楽しそうにしているだけで私も楽しい気持ちになるし、この子たちが幸せそうにしていれば、私も幸せになる。

明日は、ウークーの食べるチモシーを買いに、農協へ。
年末年始に入るので、ひと塊り30キロのチモシーを、ふたつ注文した。
頑張って、運ばなきゃ!