ひかりの季節

本日の朝昼ごはんは、納豆汁に玄米納豆。
もう毎日でもこのメニューで飽きない自信がある。

納豆汁は、意外と簡単にできる。
まず、納豆をたたいて細かくするでしょ、それをダシに入れて味噌を溶いて、あとは崩した豆腐と、刻んだお揚げさんを入れるだけ。
薬味は、ネギ。お好みで、七味をかけて。

もちろん、納豆をたたくのが面倒だったら、ひきわり納豆でも大丈夫。
山形には、納豆汁の素というのが売られていて、とても便利なのだけど、ない場合でも結構手軽に作ることができる。
具沢山の納豆汁もあるけれど、私は大豆三兄弟だけのシンプルなのが好きだ。
これに、足すとしたらなめこくらい。
たくさん作って、あとは冷蔵庫にストックしている。

今、買い物せずにどのくらい保存食だけでやっていけるかをチャレンジ中だ。
というのも、乾物やら缶詰やらインスタントラーメンやら、結構山小屋の食料庫に保存食がたまってきたのだ。
こういうのは、定期的に入れ替えたいと思っている。

それにしても、朝が本当に気持ちいい。
意外に感じるかもしれないけれど、冬こそひかりの季節だ。
青空に雪。
気温は低いけれど、お日様が出ればポカポカで、一年でもっとも洗濯物がよく乾く。

生まれ育った山形も、ベルリンも、冬の空は陰鬱だった。
何だか空に分厚い蓋がみっしりと隙間なくかぶさっているようで、精神的にかなり滅入る。
何度も書くが、冬を辛く感じるのは、寒いのよりも暗さの方。
寒いのはいくらでも工夫次第で何とかできても、暗いはなかなか自力では解決できない。
ベルリンの人たちは、気分が落ち込まないよう、この時期になるとよくサプリを飲んでいた。

それと較べると、東京の冬の空は奇跡としか言いようがない。
でも、私には寒さが物足りない。
寒さというか、雪というか。
だから今、青空と雪、両方を味わえる環境は最高なのだ。
特に朝のひかりは、どうしようもないほどに美しい。

昨日、今日と、年明けに出る日記エッセイのゲラを読んでいる。
今からちょうど3年前の日記だ。
前半は東京暮らしで、後半は森暮らし。
何だか3年前の自分が、自分ではない別の誰かみたいに感じる。
彼女(3年前の私)が目にする景色が、ずいぶん変わった。
この3年間で、私は森の恩恵を受けまくっている。
そして、相当元気になった。
森暮らしを始めたばかりの初々しい自分を、とても懐かしく感じる。
あれから少しずつ、私は森の植物たちとの友情を育んだ。

今年はタイムがたくさん育ったので、それを乾燥させたものでチンキを作った。
チンキはティンクチャーとも呼ばれ、ハーブを度数の高いアルコールにつけて抽出する濃縮液のこと。
アルコールに漬けることで、ハーブの有効成分を効率よく引き出すことができる。

タイムのチンキは、もっぱらうがいに使っている。
少量を水で薄め、それで毎日うがいをすると、ものすごく喉がスッキリする。
これで、風邪やインフルエンザを予防したい。
何となく、市販のうがい薬と同じような味がするのも、興味深い。

そして今日は、こんな子も作った。

いただいた靴下があまりに可愛く、履くのが勿体無かったので。
中に詰めたのはクローブで、これを衣類と一緒に置いておけば虫除けになる。
サクランボの種を入れて電子レンジでチンすれば、アイピローにもなるんじゃないかな?
靴下も、工夫次第でいろんな使い方が可能だ。

さて、明日の朝はどんなひかりと出会えるのだろう。