種を蒔く
日曜日は大工さんもお休みなので、ノラコヤへはなるべく日曜日に行くようにしている。
今日は、ご飯を炊いて(新米!)、舞茸と椎茸の混ぜご飯を作り、おにぎりにした。
保温ポットに、熱々のお湯をたっぷり入れて持って行く。
もちろん、おやつも忘れずに。
今日を逃すと、明日から連日の雨マークだ。
階段が出来ている。
山小屋の時は東京にいたので、途中経過があまりよくわからなかった。
確か、一回だけ現場を見に来たけど、ほとんど地鎮祭の後は引き渡しだった。
でもノラコヤは、近くにいるので、ちょくちょく見に行ける。
ほほぅ、こうやって家はできていくのか、というのがパラパラ漫画のように理解できる。
大工さんが、とても丁寧にお仕事をしてくださっている。
汚さないよう、そーっとそーっと出来立ての階段に足を乗せた。
2階から見渡す景色が、本当に気持ちいい。
完成したら、富士山も、見える、はず。
今日は、種を蒔いた。
そして、球根も植える。
球根は、チューリップとユリだ。
私の経験から察するに、球根はとてもとても義理堅い。
約束をちゃんと律儀に守って、春になると地面からひょっこり顔を出す。
植えた方は、どこに植えたか半分忘れちゃっているので、しっかりとした芽を見つけるたびに小躍りする。
球根で咲く花は、とてもかわいい。
冬を越して、色とりどりの花たちが咲き乱れる畦道を想像する。
意識して深く植えながら、球根は春に向けてのご褒美だなぁ、としみじみ思った。
球根から比べると、種はそうそううまく育たない。
山小屋では寒さとシーで、種の開花率はほぼゼロに近い。
でもノラコヤだったら、もう少しあったかいし、シーもそこまでたくさんはいないから、種を蒔いたら花が咲くかもしれない。
そんなことを夢見ながら、種を蒔いた。
蒔いたのは、ミックスフラワー。
ノラコヤの一角が、お花畑になったら嬉しい。
種は、諦めずに蒔き続けること。
そうしたら、いつか、忘れた頃に、一輪の花が咲くかもしれない。
大切なのは、自分自身が腐らないことだ。
そんなにすぐに思うような結果が出なくても、、、
諦めてしまったら、そこで可能性はゼロになってしまうから。
私もあの時、物語を書くことを諦めなくて、本当に良かったと思う。
自分の視界には届かない場所で、人知れず、自分の蒔いた種が芽吹いているのかもしれないし。
本日は、畑でフィーバーフューとラディッシュとスダチを収穫。
フィーバーフューは、偏頭痛やPMSに効果があるという。
苦いけど、なんだか体には良さそうな味がする。
私は、細かく刻んでカレーに混ぜていただいた。
残りは乾燥させて、いざという時のハーブティーにしよう。
やっぱり、私のラディッシュは、世界一の味。
自己満足にも程があるけど。