ピクニック

この夏のおもてなし料理の定番は、ラタトゥイユとフルーツポンチだ。
だって夏は、新鮮な夏野菜と果物が、たくさんある。
どちらも事前に作っておけて、残ってもまた後で食べられる。

夏の間、山小屋の冷蔵庫にラタトゥイユが入っていない日がないくらいだ。
残ったら、ショートパスタの具にしたり、少し肌寒い時はチーズをのせてオーブンで焼いたりと、いろんな風に応用できる。
作っても作っても、すぐになくなる。

なっちゃんと、夜、星空の下でワインを飲みながら食べたのもラタトゥイユだ。
これに、バゲットでもあれば、それだけで十分。
塩だけでシンプルに味をつけてもいいし、トマトソースを絡めてもいいし、趣向を変えて白味噌や赤味噌でもいい。隠し味にカレーを少し入れても美味しい。
基本は、ズッキーニや茄子、トマトなど夏野菜だけで作るけど、たまにスタミナをつけたい時はベーコンを入れたり。
お鍋ひとつで作れるのも、ありがたい限りだ。

フルーツポンチも、ピクニックにはもってこいだ。
入れるのは、桃、ブルーベリー、杏、寒天、白玉など。
あれば、苺やスイカを入れるけど、桃だけでもいいくらい。
果物は地元のものだし、寒天も産地だ。
寒天に入れる水も、山の雪解け水。
白玉だけは例外だけど、ほぼほぼ、ここにあるものでフルーツポンチができる。

森暮らしをするようになって、「豊か」の定義が自分の中で大きく変わった。
今は、美しい水があって、美味しい空気があって、自分たちの足元に食べ物がある。
それが、豊かだと思う。
以前から、薄々そうなんだろうなぁと予感はしていたけれど、今は、身を持って、自信を持って、それが豊かだと言えるようになった。
そういう意味で、信州は本当に豊かだ。
たとえばだけど、東京の六本木よりも、ずーっとずーっと豊かだと胸を張って言い切れる。

今日は、一泊でトリスタンがやって来る。
鳥巣さん、と音声入力でメッセージを入れたら、トリスタンになっていて、でもなんだかどこかの国みたいでかっこいいので、以来、心の中でトリスタンと呼んでいる。

トリスタンは、ここに来るゲストの中で、もっとも楽なゲストだ。
自分のバンに、テントや布団まで持って来てくれる。
今回は、焚き火台、蓄音機とレコード、8mm映写機と8mmフィルム、それに飲み物や、手製のピリヤニも持ってきてくれるとのこと。
彼女は、本当に遊び方を知っていて尊敬する。
私も、こうでありたいと思う。

トリスタンが着いたら、まずはお庭でピクニックランチをし、その後、ミニコンサートに行って、それから温泉に行って、山小屋に戻ったら夕飯の支度。
この夏、七輪を買ったので、それを使って初めてのバーベキューだ。
ちょっとお天気が心配だけど。

そして明日は、森のサウナに行って、うどんを食べてと、盛りだくさんだ。
8月を夏休みにして、本当に良かったな。