雨上がり
昨日は一日中激しい雨だった。
ウークーは三角ハウスから出られないし、ワンコチームもお散歩をお休みした。
寒いし、なんだか鬱々とした金曜日だった。
一転、今朝は快晴。
オハナが来て以来、夜明け前に自然に目が覚める。もしくは、オハナのピーピー声で起こされる。
でも、私はオハナとの朝の散歩が待ち遠しいのだ。
行かなきゃ、という義務感からではなく、むしろ私の方が率先してお散歩に行きたい。
だって、朝の澄んだ空気が本当に美しくて気持ちいいから。
今の季節は、桜だけでなく、様々な花や芽吹きを楽しめる。
2日ぶりのお散歩とあって、オハナの足取りも軽やかだ。
田んぼの畦道を、クン活しながらルンルン歩く。
オハナ用に大型犬用の黄色いリードを買ったのだが、そのリードがなんだか私に元気をくれる。
富士山と南アルプスと八ヶ岳を仰ぎながら、毎朝、同じように感動する。
どうやら、オハナは側溝の上にかけられたグレージングが怖いらしい。
ゆりねと一緒にお散歩する時はヒョイッと飛び越えられるのに、ひとりだと、その前で立ち止まってしまう。
ちょっと前までは、その都度抱っこか、回り道をしていた。
最近は、端っこを通れば大丈夫なことを学びつつある。
でも今朝はまた、グレージングを前に脚が止まった。
克服しなかったら、いつまで経っても道を迂回しなくてはいけないのだ。
がんばれ、大丈夫、オハナならできる、と励まし、励ますと同時におやつも見せて、なんとかオハナがそのグレージングを超えられるように仕向ける。
同じ場所に立ち止まって10分くらい励ましたら、オハナは最後、ぴょんとグレージングを超えることができた。
偉い、オハナすごい、最高!!! と朝からハイテンションで褒めまくった。
そんな時、オハナは自分でもすごく嬉しいのだろう、急にジャンプしたりして喜びを表現する。
今日は花の土曜日だ。
ノラコヤに戻ってから、数日保留にしてあった枝垂れ桜の植木を植樹した。
これが厄介な代物で、麻の布に根巻きがしてあれば穴を掘るだけでいいのに、この子は不織布に入ってして、その不織布からすごい根が何本も突き出ているのだ。
しかも、相当重い。
雨が降って水分を含んでいる分、尚のこと重い。
でも、もういい加減植えてあげないと。ということで、頑張って穴を掘り、土に植えた。
枝垂れの富士桜を、富士山が見える場所に植えることができた。
ちゃんと根付いて、大きくなってくれることを祈るばかり。
犬たちに朝ごはんをあげてからは、洗濯し、ベランダに干して、ヤギたちを野原に係留する。
ウークーにとっては、ヤギ小屋の外に出るのが、お散歩のようなもの。
昨日は雨で一日中出られなかったので、海も空も明らかに煮詰まっている。
まだ地面は濡れていたけど、夢中で草を食んでいた。

それから私は山小屋へ。
来週、森に帰るので、その準備をしに行く。
オハナにとっては、初めての森暮らしだ。
なるべくスムーズに移行できるよう、前もって少しずつ環境を整えている。
山小屋では、春一番に咲くコブシの蕾がだいぶ膨らんでいた。
山小屋からの帰り、お花屋さんに寄って、植木を調達する。
やっぱり、庭には木陰がないと話にならない。
とにかくまずは大きく育つ木を植えて、小さな草花を植えるのは、その後だ。
先週から、せっせと木を植えている。
なかなかの肉体労働だけど、知恵を絞ってやるしかない。
配達をお願いしたら、すぐに届けてくださった。
今日やって来たのは、柏葉アジサイ、ボケ、シラカバ、モミジ、土佐ミズキ。
お昼は、近所に新しくできたお蕎麦屋さんへ。
その店を教えてくださったのは、お風呂のサウナでよく一緒になる女の人だ。
地元の情報は、サウナで聞くに限る。
彼女は特にいろんなお店を熟知しているので、とても頼りになる存在だ。
70歳くらいかなぁ、と思っていたら、なんとなんと、「私、来月で80になるのよ」とのこと。
お話も理路整然としているし、政治や経済にもお詳しいし、お体もお元気そうなので、本当にびっくりした。
一緒に行く予定だった友人がインフルエンザにかかってしまったので、私ひとりで贅沢な時間を味わった。
暑かったので、ノンアルコールビールを頼む。
私の好きなドイツのノンアルがあり、期待が膨らむ。
だし巻き卵をつまみながら、冷たい天ぷら蕎麦を待つ。
なんという幸せ。
ゆりねとオハナも一緒にお留守番ができるようになり、ヤギたちは青空の下で草をハミハミ。
植物たちも、ノラコヤの庭で健やかに育っている。
期待通り、蕎麦も天ぷらも文句なしのおいしさだった。
その足で、温泉に寄って汗を流す。
ノラコヤに戻ってしばらくすると、朝から元気に動いたせいか、突如として眠たくなった。
ノンアルコールのビールで、気持ちが酔ってしまったかもしれない。
ふと体を起こすと、ゆりねとオハナが、同じような寝相でスヤスヤ寝ている。
なんてかわいいんだろう。
相変わらず、ゆりねがキングサイズのベッドを独占し、オハナは煎餅布団に小さく丸まっているけど。
ぼちぼち夕方のお散歩の時間だったけど、ゆりねもオハナもあまりに気持ちよさそうに眠っているので、しばらくそっとしておいた。
