ひかりあふるる

今日はノラコヤの地鎮祭。
まさか、人生で2回も、しかもこんなにすぐにまた地鎮祭をすることになるとは、自分でもびっくりだ。
朝まで降っていた雨がピタリと止み、山小屋を出る頃には青空が広がっている。
自慢じゃないが、私はかなりの晴れ女だ。

地鎮祭は、してもしなくてもいいのだけど、やっぱりやると気分が晴れる。
神主さんに土地の神様をお呼びしてもらい、工事がつつがなく終わることをお祈りする。
何より、そこで働く大工さんたちに怪我などがありませんように。

気持ちの問題だけど、やるかやらないか、心理的には大きいのではないかと思う。
祭壇に並べられた魚や野菜。
やっぱり、日本の伝統的な儀式というのは、いいものだな。
地鎮祭の間中、鳥の声が響いていて、なんだかとても幸せだった。

参加者の中には、数日前にパリからやってきたという工務店で働くインターンの方もいたけれど、きっとものすごく珍しい風景だったんじゃないかしら。
お米をまき、お酒をまき、塩をまき、場を清めた。
いよいよ、本格的な工事がスタートする。

それにしても、雑草の勢いが凄まじい。
前回行った時よりも、明らかに成長している。
遮るものが何もなく、日当たりがいいので、もう好き放題だ。
この雑草たちとどう向き合うかも、これからの大きな課題である。
好き嫌いをせず、どんな草でもせっせとおいしそうに食べる、かわいい山羊が、いてくれたらなぁ。

少し前に植えた果樹は、どうやら根っこがついたようで、以前より逞しくなっていた。
もう自力で、天からの恵みの雨だけでやっていけるだろうか。
あまり甘やかしてもいけないと思いつつ、これからの暑さに耐えられるかがちょっと心配。

7月いっぱいと、8月の半分は夏休みにしたので、これからは、まだ涼しい早朝のうちに野良仕事に出かけよう。
夏休みは、朝から本を読んだり、野良仕事に汗を流したり、暑くなったら滝のそばで涼んだり、森でビールを飲んだり、夕暮れ時に瞑想したり、友人と楽しい夜を過ごしたり。
だって、森の夏は短いのだ。
この夏の光を、思う存分楽しまなくちゃ。

ノラコヤの敷地の一角に生えている梅の老木に、たった一粒だけついていた梅の実は、今、梅ジュースにすべくはちみつに漬けている。
うまく剪定をして、来年はもっと実がついてくれるといいけどな。
どんな夏になるか、楽しみだ。