山の朝
女子3人で、山合宿をしている。
メンバーは、ぴーちゃんと、カメラマンの鳥巣さん、私。
八ヶ岳の山小屋ができるのが待ち遠しくて、まずは別の山小屋を借りて山暮らしの予行演習をする。
昨日は車で東京から移動し、夕方近くの日帰り温泉に行って、夜は山小屋でストーブご飯。
これが、なかなか美味しかった。
小屋には、薪ストーブと石油ストーブが両方ともあって、朝晩は冷えるので両方ともつけている。
火を見ていると、本当に癒される。
薪ストーブの火のお世話をしながら、自然と、火の周りに人が集まってくる。
でも、実用的なのはやっぱり石油ストーブの方だった。
上に網を載せると、そこが即席バーベキューになる。
昨夜は、家から持ってきたシャンパンを開けて、山暮らしのスタートに乾杯。
まずは、道の駅でゲットした地元のキノコを焼いてみる。
美味しい。
同じ道の駅で勝った刻みお揚げも、一緒に焼いた。
これも、美味しい。
鳥巣さんが持ってきてくれた、お餅も焼いた。
これも、美味しい。
ぴーちゃんが随分前に兵庫から送ってくれた山の芋も、アルミフォイルに包んで薪ストーブの中で焼いた。
これも、美味しい。
基本的に、家の冷蔵庫にあった物や最近の頂き物を片っ端から段ボールに入れて持ってきたのだけど、こうやって食べると、山の魔法がかかって、もともと美味しい食べ物が、更にもっともっと美味しく感じるようになる。
最後、同じく道の駅でゲットした芹とお揚げを、昆布だしでしゃぶしゃぶにしていただく。
これも、美味しい。
ストーブ料理の何もかもが美味しくって、3人、笑いが止まらなくなる。
デザートは、これも昨日の朝届いた蓮根餅を食べる。
そして、私はすぐに寝た。
ぐっすり、ものすごく深く寝た。
鳥の声で目覚めた。
朝、早めに起きて下でお茶を飲みながら新聞を読んでいたら、
「糸さん、もうご飯炊けてるの〜?」と、眠たげなぴーちゃんの声が上のロフトから降ってくる。
昨日あんなに食べたのに、もうお腹が空いたという。
それで、慌てて家から持ってきたご飯を炊いた。
お味噌汁は、最近よくやっている、即席お味噌汁。
これは本当に便利で、自分で作ったお味噌に、青海苔などの実と粉だしをあらかじめ混ぜておいたもの。
これだと、もうお湯を注ぐだけで即席の手作り味噌汁になる。
普段は、煮干しで出汁を引くけど、忙しい時とかは、この即席お味噌汁が、ものすごく重宝する。
炊き立ての白いご飯に、昨日道の駅で売っていた、ひとパック800円もする高級卵の卵かけご飯で朝ご飯にした。
3人が、ひたすら卵を混ぜるカシャカシャカシャカシャという音が、微笑ましかった。
そして、残ったご飯は塩昆布を混ぜて、お昼に食べるおむすびにする。
レストランとかに行かなくても、こういうご飯が一番おいしい。
今日は晴れているので、山へ。
白駒の池から、山登りだ。