菜の花とトマトのくたくた煮

昨夜は、里の友人をノラコヤに招き、オハナの歓迎会も兼ねて「居酒屋いとちゃん」を開く。
夕方友人宅へお迎えに行き、戻ってから、まずはゆりねとオハナと友人と私でお散歩へ。
私以外に誰かもうひとり助っ人がいると、犬たちを一緒に連れ出せるので、とても楽なのだ。
しかも、一緒にお散歩した方が、単独のお散歩より、どちらの子も上手に歩く。
森に帰ったら、ぼちぼち、2本のリードを上手にコントロールして一緒にお散歩ができるようになりたい。
気温が高かったこともあり、途中から汗だくになる。

帰ってすぐ、まずはシードルで乾杯した。
オーストリアのシードルだそうで、ビール並みに泡がよく立つ。
ドライで、すっきりした味わいだった。
おつまみは、今が旬のイチゴ。
最後のひとパックをゲットした。

風が冷たくなってきたので、犬たち共々、中に移動。
定番の、ひじきのマリネをつまむ。
これ、最近の十八番である。
細い細い寒ひじきで、火を入れず、ただ油と酢とお醤油に漬けておくだけで立派なご馳走になる。
本当に簡単で、野菜がなくて困った時は、すぐにこの寒ひじきに手が伸びる。
戻すと、予想を遥かに超えて量が増えるけど。
とにかく、常備しておくととても心強いのだ。

ひじきのマリネをつまみつつ、友人が近所の森で摘んできてくれたコゴミをお味噌汁にする。
ベジタリアンの友に配慮し、出汁は昆布で。
味噌は、体が温まるよう白味噌にした。
コゴミと絹ごし豆腐の、お味噌汁。
お酒の席にご飯はなくていいけど、どこかでお味噌汁が登場すると、私はとても嬉しくなる。

家にあったものを使いたかったので、ジャガイモと椎茸の煮物を作っておいた。
椎茸は乾燥のではなく、生の肉厚のを使う。
友人が、何度も、おいしいなぁ、おいしいなぁ、と繰り返し呟きながら食べていた。
確かに、ジャガイモと椎茸だけのシンプルな組み合わせだけど、奥深い味だった。

そしてメインは、菜の花とトマトのくたくた煮。
一昨日試しに作ったらものすごくおいしくて、二日連続でこれにした。
作り方はものすごく簡単で、蓋のできる鍋に切った菜の花を入れ、その上に刻んだトマトをのせ、軽く塩をして、上からオリーブオイルを回しかけ、蓋をして弱火にかけるだけ。
そうすると、トマトが汗をかき、そのスープで菜の花がくったくたの状態になる。
昨日はベジタリアンがいたので入れなかったけど、途中でアンチョビをちょっと入れてもいい。
最後、カリカリのニンニクをかけて、完成だ。

これがもう、びっくりするほどおいしくて、やめられなくなった。
もうそろそろおしまいになる菜の花と、これからどんどんおいしくなるトマトとの、季節をつなぐマリアージュ。
スープもおいしいから、このまま食べるだけでなく、ショートパスタを入れてもいい。
ご飯にかけたり、パンにつけたり、あとはクスクスも合いそうだ。
簡単なのに滋味深く、当分、菜の花とトマトを見つけたら、反射的に作りたくなってしまうだろう。
野菜って、なんでこんなにおいしいのかな。

夜も更けて、9時過ぎに、ヨガを終えた友人の夫さんが迎えに来る。
里にいると、こういう楽しみ方ができるのがいい。

春爛漫。
冬の間あんなに静まり返っていた庭が嘘のように、賑やかになってきた。
毎日、1ページずつ絵本がめくられるように、毎朝毎朝、喜びが更新される。
やっぱり、チューリップが咲くと、心がときめく。
かわいくて、つい、ぼんやり見惚れてしまう。
ヤギ小屋の近くに植えたジューンベリーも、花が咲いた。
ゆりねもオハナも、海も空も、庭の植物たちも、どの子もみーんな愛おしい。

お知らせです。
「北欧暮らしの道具店」制作のトークドキュメンタリー「あさってのモノサシ」がもうすぐ公開となります。
こちらで予告編をご覧いただけますので、ぜひ、のぞいてくださいね!

https://youtu.be/lWf49WwOSSA