ほのぼの

先日、ゆりねの目の周りにおできができたので近くの動物病院に行ったら、お土産にレタスをいただいた。
さすが、レタスの名産地だけある。
ひとりでは食べ切れない量だったので、慌ててご近所さんにお配りした。
新鮮で、とってもおいしいレタスだった。

車の購入をした時は、契約の際、ディーラーさんが軽トラでりんごの薪を持ってきてくれた。
りんごの木を薪にするなんて勿体無い気がするけど。
どうやら、りんごの果実そのものの甘い香りがするらしい。

去年、火災保険に入る時は、担当の方が育てているという無農薬のカボチャをいただいた。
長野県、何かとお土産がほのぼのしている。
多分、それだけ豊かなのだろう。
東京だったら、あり得ない。
もうすぐ、森暮らしを始めて一年だ。

ついこの間は、温泉のサウナに入っていたら、先にいた女性に声をかけられた。
「初めて?」
「いえ、ほぼ毎日来てます」
「いいねぇ、朝早いんでしょ?」
「まぁ、そうですね」
「午前2時くらいでしょ、起きるの?」
「そこまで早起きではないですけど」
「でも、朝仕事して、ここきて、いいよね。夜も早く寝てさ」
「そうですね」
「今年は、値段上がるといいね」
「はぁ」
どうやら私、農家の人だと思われているみたい。
「せっかく作ってもさ、安いと、ガッカリだもん」
「ですね」
何作ってるの、とか深く突っ込まれたらどうしようと思いながら、面白いので、会話を続けた。
でも、本当にそう。
農家の方たちが、報われる社会であって欲しいと、切実に思った。
サウナに入っていると、いろんな人に出会う。

それにしても、サウナにはテレビも音楽もかけないでほしい。
誰もいないサウナでテレビがついているのは、エネルギーの無駄でしかない。
せっかくいいサウナなのに、そこにテレビがついていると、居心地が悪くなる。
消したくても、リモコンがないので消せない。
見たくもない番組を見せられたり、聞きたくもない音楽を聞かされるのは、本当にストレスだ。
せっかくリラックしたくてサウナに行っているのに。
テレビのないサウナ、音楽のかかっていないサウナが一番好きだ。
もちろん、テレビにだってラジオにだって、いい番組はあると思うけど。

ロシアの人々が洗脳されているのは、テレビの影響が大きいと言われている。
ワイドショーは、どうでもいいような話題を、さも大変なことみたいに、報道する。
世界に目を向ければ、もっともっと、人々が関心を寄せなくてはいけない出来事がたくさん起きているだろうに。
なんだかなぁ、と思う。
私は、森暮らしを始めて、テレビとは完全に無縁になった。
だから、たまにサウナに入って、テレビがあって、そこにワイドショーが流れていたりすると、もう本当に本当にカルチャーショックというか。
どうでもいい話題を、延々延々、さも深刻なことのように報じていてびっくりする。
一体これは、いつの時代の放送なんだろう、と不思議に思う。

今年もどうやら、空梅雨のよう。
夕方になると庭の植物たちに水をやるのだが、しっかり撒くと一時間くらい平気でかかる。
更に、それぞれの植物に話しかけて回ると、更に一時間くらいかかる。
そうやって、あっという間に一日が終わってしまう。