ペンギンと暮らす

夏時間

2018.03.25 Sun

朝起きて、お茶を飲んで、それから本を読んで、時計を見て、あれ? と思う。
台所の時計が一時間遅れている、と思ったら、寝ている間にサマータイムに切り替わっていたのだった。
ということで、私も時計を一時間、先に進めた。
パソコンとかの時間表示は、全部勝手にやってくれるから、気づかない人はそのまま知らないうちに夏時間で生活しているのかもしれない。
これで、日没の時間も一時間遅くなり、より陽が長くなったように感じるのだ。

それにしても不思議なのが、町の時計。
今日、あ、どうだろう? と思って見たら、やっぱりちゃんとサマータイムになっていた。
長い針と短い針が動いて時間を示すタイプの時計だから、デジタルじゃないと思うんだけどなぁ。
あれ、手動でやっているのかなぁ。
一度、見てみたい、と思うのだけど、いかんせん、サマータイムに切り替わるのは日曜日の夜明け前と決まっていて、張り込みをするのはなかなか難しい。
イタリアなんて、正確に時間を示している時計を探す方が難しいというのに、ドイツ人って、本当に時間に対して几帳面だ。
国中の時計を年に2回、手動で早めたり戻したりしているとしたら、すごいなぁ。
でも、そうとしか思えないのだけど。

夏時間に切り替わったことも手伝ってか、なんだか今日は、とっても春!
私は、ベルリンで暮らして一年が経った。
深刻なホームシックになることも、冬に気持ちが落ち込むこともなく、無事に過ごせた。感謝、感謝!
本当にあっという間だった。
そして、春、夏、秋、冬、と初めてすべての季節を味わって、どの季節もいいということがわかった。

ドイツ語は、相変わらず難しいのだけど。
でも、一年前はそれこそ本当に数もかぞえられなくて、何かあったらどうしよう、といつもいつも不安だった。
そこから比べれば、今は、ま、何かあってもなんとかなるだろう、くらいには腹をくくれている。
その進歩を良しとしよう。
来週から、私はまた一ヶ月、ドイツ語の学校に通って、お勉強だ。

春になって、なんだか道行く人々の表情も穏やかだ。
寒い冬には眉間に皺を寄せていた人も、優しい笑顔を浮かべるようになる。
みんな、心がるんるんしているのが伝わってくる。

この間、ゆりねを連れて散歩していたら、ゆりのことを、かわいい、かわいい、とめちゃくちゃ褒めてくれる人がいて、どこかで会ったことがあるのだけど、その場では思い出せずにいたら、後から、いつもサウナで会う人だ! と気づいた。
服を着ているので、わからなかった。
そういう、ちょっとした顔なじみが増えるのも、嬉しいことのひとつだ。

今日はこれからプールに行って泳いでこよう。
私は今、長い冬を乗り越えたことへの達成感を、ひとり静かに味わっている。