小梅ちゃん
連日連夜、というほど切羽詰まっていたわけではないけれど、ここ数日、梅仕事に追われていた。
今年は満を持して、小粒サイズの梅を5キロ頼んでいた。
季節の巡りが早いのか、思っていたより早く届いて、五月のうちに梅仕事がスタートする。
小梅ちゃんたち、小さくて可愛い。
わたしのやり方は1キロずつ小分けにして漬けるので、香りが立ち、ほんのり黄色くなっている実を選別しては、洗って、干して、なり口の軸をのぞいていく。
が、この作業が、なかなか大変なのだ。
同じ1キロといっても、大きいサイズの1キロ分と、小さいサイズの1キロ分とでは、個数が格段に違ってくるからだ。
小梅ちゃんだと、当然、数が増える。
通称、おへそのゴマ取り作業。
一つ一つ小梅ちゃんを手に取っては、楊枝などでおへそのゴマを取り除いていく。
まさに、ちまちま。
小梅ちゃんたちは、色、形、大きさもそれぞれ違って、本当に愛くるしいのだ。
みんなに挨拶するような気持ちで、ゴマを取る。
本当に、おへそのゴマにそっくりだ。
でも、これって本当に梅のおへそのゴマなのかも!?!
ちなみに1キロで何個あるか数えたら、265個だった。
つまり、5キロだとその5倍だから、単純計算で1325個。
わたしは、1300個もの小梅ちゃんのおへそのゴマを取ることになる。
でも、1000個以上あれば、安心だ。
これで一日一個梅干しを食べても、まだお釣りがくる。
ゴマ取り作業が終わったら、塩と合わせて、ジッパー付きの保存袋へ。
一日経つと、もう梅酢が上がっている。
順調、順調。
この作業を5セット繰り返して、めでたく、今年の梅仕事の前半戦が終了した。
あとは、大きい梅でよそゆきの梅干しでも作ろうかな。
梅仕事を終えてから、久しぶりに銭湯へ。
やっぱりお風呂は、こうじゃなきゃ!
久々にお会いした風呂友さんと、再開してよかったですねぇ、と言い合った。
今までの分を取り戻すつもりでもなかったのだが、気がついたら長風呂に。
空を見上げながら入れるお風呂は、最高!