もも、もも、もも
山形から、三種類の桃が届いた。
一つは黄桃、一つは柔らかくならず硬いまま食べるハードタイプ、一つは熟すと柔らかくなるタイプ。
桃尻とは、よく言ったものだなぁ。
桃って、見ているだけで癒される。
かわいくて、しかも、おいしい。
何度も香りをかいで完熟具合を確かめながら、今日食べるべきひとつを選ぶのが日課になった。
スーッと、指で皮がむけるのがベストだ。
そうやって皮をむいていると、なんだか下着を脱がしているような色っぽい気分になる。
桃は、本当にセクシーだ。
そのまま食べるのもいいのだけど、わたしは年に一度の楽しみとして、桃のクリームサンドを作る。
今日がその日。
ヨガの帰り、バス停前のパン屋さんからぶどうパンを買ってきた。
フルーツサンドには、普通の食パンより、どうしてもぶどうパンを使いたくなる。
ぶどうパンの表面には、一晩水切りをしておいたヨーグルトを塗った。
最近お気に入りの、蒜山のヨーグルト。
初めは、こう書いて「ひるぜん」と読むことも知らなかった。
この蒜山のヨーグルトが、濃厚で、すごくおいしい。
それを、バターのように表面に薄く塗っておく。
そうすれば、桃の果汁がパンに染み込むのを防いでくれる。
その上に硬く泡だてた生クリームを塗り、桃をのせてパンで挟んだら、桃のクリームサンドができる。
それを、しばし冷蔵庫で寝かせれば、完成だ。
残った生クリームは、卵の黄身と砂糖と合わせて、アイスクリームに。
これにも、桃を入れてみた。
今、冷凍庫で休んでいる。
今日のおやつは桃のクリームサンド、明日のおやつは桃のアイスクリーム。