ひめゆり
梅雨の晴れ間、家中にある笊を総動員して、梅干しをベランダへ。
今日で二日目。
かわいい小梅ちゃんたちが、すくすくと梅干し目指して育っている。
週末、『ひめゆり』を見に行ってきた。
沖縄地上戦に駆り出されたひめゆり学徒隊の中で、生き残った方達22人のインタビューをまとめたドキュメンタリー映画だ。
15歳から19歳の少女222人が戦場に送られ、陸軍病院などで看護活動にあたった。
半数以上の136名が戦場で命を落としたという。
作品は2006年の製作だが、毎年、沖縄地上戦の組織的な戦闘が終結したとされる6月23日の「慰霊の日」に合わせて、今でも映画館で上映されているとのこと。
わたしが行った初日も、たくさんの若い人が見に訪れていた。
第一部、第二部、第三部という構成になっていて、第一部だけでも過酷な内容なのに、第二部、第三部と、あの戦争の実態が見えてくる気がした。
敵に包囲されている状況で、解散と言われ、露頭に迷う少女たち。
生き残った方達も、まだ10代という若さで、悲惨な人間の最期の姿を目の当たりにし、親しい友人との無残な別れを経験した。
なんていう愚かなことをしたのだろう、と改めて静かな憤りを感じずにはいられなかった。
上演後の、柴田昌平監督のお話がとても良かった。
確かに、証言をされた方達の姿が美しい。
それほど辛いことを経験したのに、恨みがましさがないのが、印象的だった。
彼女たちは、ただただ、平和を祈っている。
若くして亡くなった友人たちの使命を背負って、生きているのだと思った。
その覚悟のようなものが、画面を通して伝わってきた。
今日は、夏至。
一年のうち、昼の時間がもっとも長くなる。
でも裏を返せば、明日からまたちょっとずつ冬に近づいていくのだ。
ぼちぼち、一年の半分が過ぎてしまう。
明後日は、ゆりねの誕生日だ。
もう7歳かぁ。
この春、石垣島で見たゆりの花が綺麗だった。