大久保真紀さん
毎朝読む新聞に、大久保真紀さんの名前を探すようになってから、ずいぶん長い月日が経つ。
どんなに小さな記事でも、大久保さんの書かれた記事は、探し出す自信がある。
大久保さんは朝日新聞の新聞記者だ。
大久保さんの書かれる記事は、何かが違う。
温もりがあるというか、魂があるというか。
書き手として、本当に素晴らしいと尊敬する。
わたしなんか、大久保さんの足元にも及ばない。
ずっとずっと、大久保さんの書かれる記事を追いかけてきた。
児童虐待や、冤罪、子どもへの性暴力。
大久保さんは、常に地面と同じ位置から問題を捉え、弱き者の立場に立って声なき声をすくい上げる。
本当に、本当に素晴らしい新聞記者だ。
大久保さんの書かれた署名記事に心を打たれるたび、一読者としてお手紙を書こうと思うのだけど、恥ずかしくて、なかなか書けないままでいた。
けれど、一昨年の秋、朝日新聞社で『ライオンのおやつ』のトークイベントをする際、思い切って、お手紙を書かせていただいた。
わたしも、読者の方からいただくお手紙が励みになるから。
ただただ、自分の思いを届けたいと思った。
その大久保真紀さんが、今回、日本記者クラブ賞を受賞された。
これは本当に素晴らしいこと。
過去には、筑紫哲也さんや鳥越俊太郎さんも受賞されている。
わたしはもう、自分のことみたいに嬉しくて嬉しくて仕方がない。
本日の朝日新聞に、大久保さんの特集記事が組まれている。
その中に、わたしも寄稿文を書かせていただいた。
本当に恐れ多いのだけど。
機会がありましたら、ぜひ読んでください。
デジタルでも、お読みいただけます。
https://digital.asahi.com/articles/ASP4W7FBCP4NUTIL018.html
中学生の頃、新聞記者になりたいと思った時期があった。
でも大久保さんみたいな偉大な新聞記者のお仕事を知ると、自分には無理だったと断言できる。
大久保さんは、しなやかに戦う人だ。
これからも戦い続けてほしい。