ペラペラ漫画
3年前の今日、友人のミユスタシアが宇宙に帰還した。
そして2年前の今日は、ベルリン時代に知り合ったひろえちゃんと、ロンドンのダイワファンデーションでアーティストトークを行なった。
1年前の今日は、何をしていたのか思い出せない。
多分、教習所に通っていたんじゃないだろうか?
そして今日、わたしは映画を見に行ってきた。
夕方、少し早めにゆりねに晩御飯をあげて、ひとり駅前のラーメン屋さんに入ってワンタンラーメンを食べ、電車に乗って、映画館へ。
見たのは、『アメリカン・ユートピア』。
評判通り、素晴らしい内容だった。
まさに、今日見るべき映画だと思った。
ミユスタシアとひろえちゃんと、三人の合言葉が「ジョイフル」だった。
きっと、ミユスタシアは遠いところから、今も絶えず、ジョイフルやで〜 とわたし達にメッセージを送ってくれている気がする。
だから、11月26日は、ジョイフルデーにしよう。
久しぶりに夜ひとりで映画を見に出かけたりして、なんだかベルリンの頃の時間が甦った気分だ。
数日前のひろえちゃんからのメールに、時間というのはあってないようなもので、ペラペラ漫画みたいに一枚ずつの絵で構成されているイメージなんじゃないかと、関西弁で書いてあった。
パラパラやなくて?? という疑問は脇に置いとくとして、わたしはその言葉に深く納得した。
そう、時間って絶えず流れて一連の紐のように感じるけれど、実は出来事が個別に起こってそれを繋げているだけなのかもしれない。
それにしても、関西では、ペラペラ漫画っていうのかな?
関東ではパラパラ漫画っていうけどな。
それとも、パラパラと思っているわたしの方が、間違っているのだろうか。
ミユスタシアにも、ひろえちゃんにも、会いたいな。
そういえば、最近のひろえちゃんの名言で、こんなのもあった。
友達と、動物がおったら、生きていける。
その言葉にも、わたしは深く同感する。
欲をいえば、そこに自然も加えたいけど。
つまり、友達と、動物と、自然があれば、幸せに生きていける。
人生の大きな決断をしたのも、2年前だ。
ようやく、本当にようやく、くるくる回ってばかりいた方位磁石の針が、落ち着いてひとつの方向を示すようになってきた。