ドーナツの穴の存在理由について
寒い朝。
迷わず、毛糸のパンツを履く。
カシミアの、お腹まですっぽりと覆ってくれる赤いパンツは、冬の必須アイテム。
これがあるとないとでは、暖かさが全然違う。
履いている姿を、絶対に人には見せられないけど。
最近わたしは、木曜日の夕方くらいから、メールの結びに「良い週末を!」などと書くようになった。
金曜日の午後から週末扱いしていたのが、少しずつ早まって、木曜日の夕方くらいから、なんとなく週末気分になってくる。
今日は寒いし雨も降っているので、絶好のおこもり日和だ。
出かけようと思っていたのを取りやめて、家でせっせと味噌を仕込む。
前回5月に仕込んでおいた味噌が、半年ほどでこれだけ熟成した。
味見したら、なかなかいい感じ。
早速、味噌壺に移す。
今日仕込んだのはこんなだから、時間って最大の調味料だなぁ、と改めて感心する。
また、おいしい手前味噌ができますように!
ここ数日、ドーナツが食べたくてムラムラしていたので、味噌の後はドーナツを作った。
カルダモン入りのフィンランド風ドーナツ。
実は今もドーナツを揚げながらこの文章を書いているので、集中しすぎて忘れないように気をつけないといけない。
今日、すごく腑に落ちたことが一つある。
最初、わたしは丸っこいボール状にして生地を揚げていた。
コロンとして、その方が揚げやすいだろうと思ったのだ。
ただ、見た目はかわいいのだけど、実際に食べてみると、中心部にまだ熱が通りきっていない。
食べられないほどではないけれど、もう少ししっかり熱を入れた方が明らかにおいしい。
そこでわかったこと。
つまり、ドーナツに穴が開いているのは、単なるファッションではなく、火の通りをよくするため、というちゃんとした理由があったのだ。
これは、わたしの中ではめちゃくちゃ大きな発見だった。
まさしく、目から鱗が落ちるような。
中心をなくしてしまえば、中心まで火を通す必要もなくなるわけで。
今日は、ドーナツの穴の存在理由について理解した、記念すべき日になった。
ということで、以降、真ん中に指で穴を開けて揚げた。
めでたし、めでたし。
お茶は、烏龍茶を。
揚げたてのドーナツとの相性が、すこぶる良い。