ペンギンと暮らす

春ですよ

2018.04.15 Sun

やっと家のインターネットが繋がった。
先週から突如として繋がらなくなって、悪戦苦闘していたのだった。
日本にいたって同じ状況になったら大変なのに、ましてや外国では・・・。
ちゃんと繋がるようになった時には、来てくれた修理のおじさんに心の底から感謝した。

自分はそれほどインターネットに依存していないだろう、と思っていたけれど、大間違いだった。
ネットに繋がらなければ、新聞も読めないし、天気予報もわからない。
映画もダウンロードできないし、日本のテレビ番組も見られない。
気軽にペンギンとも話ができない。
でも、一番困ったのは、ドイツ語の辞書。
ネットを経由しないと、調べられない仕組みになっていた。

だから、学校の宿題をするのでも、いちいち分厚い紙の辞書をめくらなくてはいけない。
それに、すごく時間がかかった。

でも、いいこともあった。
たとえば、「声」を意味するドイツ語の「Stimme」が、ほかに「投票」とか「意見」の意味があることがわかったし、ついでにその下に出ていた「stimmen」が、「合っている」という意味の動詞で、いつもお店で「Stimmt so!」と言って、おつりはいりません、と伝えたい時に使っていたその言葉はそれだったのか! ということがわかった。
確かにネットを使った方が早く目的地までたどり着けるけれど、本当にピンポイントの意味しかわからない。
一方、紙の辞書は、時間はかかるけれど寄り道の間に思わぬ発見がある。
紙の辞書を持ち歩くのは大変だけれど、家で勉強する時は、なるべく紙の辞書を使った方が、結果的には得るものが多いかもしれない。

それにしても、ドイツ語というのは厄介だなぁ。
一説によると、世界にある言語の中で、もっとも厳密な言葉なのだとか。
わかる気がする。
いちいちいちいち、すべてをきれいに揃えないと正しい文章にならない。
正しい文章はひとつだけで、一箇所でも間違っていると、それはもう正解にならない。
ほんと、数学みたいだ。
情とか、行間を読むとか、察するとか、そういう白でもなく黒でもないグレーゾーンが存在しない。
日本語と真逆。
ドイツ語を少しでもかじったら、ドイツ人がどうしてこういう気質なのか、以前よりずっと理解できるようになった。

頭で文法を理解できたとしても、それを会話で応用しようとなると、更にハードルが高くなる。
自慢じゃないが、私にはそれが全くできない。
まず、全ての名詞に、「男性」「女性」「中性」「複数形」という冠(?)みたいなのがついて、その性がわからないと、正しく話せないのだ。
たとえば、「スプーン」は男性、「ナイフ」は中性、「フォーク」は女性。
そこに理由はなく、こういうのを、ひたすら覚えるしかないというわけ。

前回のクラスまでは幼稚園の感じだったけど、今回は小学校に上がった感じ。
ちなみにこの、「感じ」とか、日本人がよく使う「なんか〜」という表現も、ドイツ人には理解しがたいんだろうなぁ。
初日が終わった日には、そのまま日本に帰っちゃおうかと思ったくらい自信を失くした。
授業は相変わらず、午後1時15分から5時45分までの長丁場で、学校が終わるとゾンビみたいになってしまう。

だけど、私がゾンビになっている間に、春が来た。
ある日を境に、前の公園の土が緑色になって、それを合図に木々が日に日に芽吹いてくる。
鳥のさえずりが方々から聴こえてきて、外に人があふれている。
私も、今年初のアイスを食べた。
いつからアイスを食べるかは、ベルリンにいるととても大事。
その日、アイス屋さんには長い行列ができていた。

春になったし、日曜日の今日は、久しぶりにゆりねを連れて森歩きをしてこよう。

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