ペンギンと暮らす

白鳥と湖

2019.08.11 Sun

チロルは、想像以上に広かった。そして、情報がとても少ない。
ベルリンからICEでミュンヘンへ。そこから更にローカル電車に乗り、ガーミッシュパルテンキルヘンで別の電車に乗り換え、更に山の奥へと分け入り、ハイターヴァングプランゼー へ。
朝、8時半のICEに乗って、着いたのは夕方の6時20分。およそ10時間の列車の旅となる。

そこは、本当に何もないチロルの村だった。
村にはパン屋さんが一軒だけあるのだけど、営業時間は朝7時から10時までと潔い。
スーパーもないし、外食ができるのは、最近オープンしたというピザ屋さんのみ。
途中乗り換えた駅で食料を調達してきて正解だった。
見渡す限り、山、山、山、山。
しかも、どの山も岩肌がむき出していて、とても険しい。
王冠みたいに、山の頂きがいきり立っている。
その日は雷鳴を聞きながら眠りについた。

翌日、レンタカーを借りるため、再びガーミッシュパルテンキルヘンへ。
さすがに、広大すぎて電車とバスだけを使ってチロルを回るのは無理と判断した。
どうやら、ガーミッシュパルテンキルヘンはチロルの玄関口のような駅で、その後も何度か通過した。
車に乗り、ゼーフェルトへ。
ドライブを楽しみ、町のレストランでお昼を食べる。

今回の旅は、行き当たりばったりだ。
情報が少ないし、そもそもガイドブックも持っていない。
常にインターネットに繋がる環境にもないので、とにかく現地に足を運び、そこで鼻をきかせてレストランを選ぶという、近年では稀に見る直感旅。
でも、調べない、という旅もまた良かったのだ。
普段使わない動物的な勘が働き、本来の旅の姿を思い出した。

昼食の後は、湖の周りをハイキング。

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花が綺麗だ。
どの花も、嬉しそうに咲いている。
夜は再び宿に戻って、部屋で自炊し、また雷鳴を聞きながら寝た。

ずっとお天気が悪かった。
3日目は車に乗らず、午前中は近くの古城を見に行く。
歩いていたら、カランコロンとカウベルの音が響いてきた。
先に進むと、広大な原っぱで、大きな牛たちが熱心に草を食んでいる。
柵がない、と思ったら、自分たちが柵の中を歩いているのだった。
近くに行ったら、どんどん向こうも近づいてくる。

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途中から険しい山道を登り、最後は、山と山の間に作られたものすごーく長い吊り橋を渡って、お城の跡へ。
この吊り橋の下は車の行き交う道路で、揺れるし、ちょっとバランスを崩すと倒れそうになり、本気で怖かった。
足元も、シースルー状態。
思い出すだけで、ヒヤリとする。

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古いお城はすでに自然に戻りかけていて、いい感じに朽ちている。
よくぞこんな場所に石を積んでお城を作ったなぁ。

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その足で今度は湖へ移動し、湖畔のレストランでお昼を食べてから、湖の周りをハイキング。
二日連続でシュニッツェルを食べたけど、どちらもおいしかった。
迷った時は、シュニッツェルを選べば間違いない。

食後、まずは船でハイターヴァンガー湖の向こう側まで行き、そこから歩く。
雨が降る中のハイキングだったけど、植物たちは雨に打たれ、気持ち良さそうだった。

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そして、水がとってもきれい。
どうしたら、こんな色になるんだろう。
水を見ているだけで、心が癒される。
お天気が良かったら、泳ぎたかったけど。

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雨に打たれながらのハイキングも、悪くなかった。
最後に、湖に浮かぶ白鳥と遭遇。
ただただ美しくて、見とれてしまった。

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