ペンギンと暮らす

声の力

2019.01.20 Sun

部屋の白い壁に影絵ができている。
久しぶりに、美しい朝焼けに出会えた。
外はマイナスの寒さだというけれど、お日様パワーと暖房で、家にいる分には暖かい。
来た、来た、来た、来た。
ようやく望んでいた冬が来たぞ。

ラトビアの人は、雪がたくさん降る冬こそいい冬だと言っていたけれど、私も全く同感だ。
冬は、しっかりと寒くなって、雪が降って、そして積もって、湖や池に氷が張って、息が白く濁らなくちゃ、冬とは呼べない。
そうやって、うんと厳しい冬を耐え抜いてこそ、春の温もりを心ゆくまで味わえる。
マイナスの気温に青空、なんて気持ちがいいのだろう。

今日は日曜日なので、ちょっと趣向をこらし、朝昼ごはんにパンケーキを焼いてみた。
家にあったりんごは昨日のうちにコンポートにしておいた。
パンケーキには、ディンケル(古代小麦)の全粒粉を使う。
あとは、卵と牛乳とヨーグルトと粉類を混ぜて、焼くだけ。
ペンギンは、それにゆで卵マヨネーズとルッコラのサラダを用意した。

一枚目と二枚目は若干焦げたけど、三、四枚目は大成功。
私は、満を持してバターとメープルシロップで。
なんという幸せ。
ホテルにいるみたいだなぁ、とうっとりしてしまった。
ペンギンは、大人のパンケーキと言ってゆで卵マヨネーズをたっぷりのせて食べていたけれど、やっぱりパンケーキは、バターとメープルシロップが王道だと思う。
家にストーブがあったらなぁ。

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そういえば、もう一週間も前になるけれど、いまだにあの時の声が耳から離れない。
せっかく新しい年を迎えたのだし、少しは新年気分を味わおうと思って、ベルリンフィルのコンサートを聞きに行ったのだ。
その時は、ロシアからやってきた混声合唱団とオーケストラとの共演で、とにかく、その混声合唱団の声が見事だった。

合唱が始まったとたん、場の空気がガラッと変わったのがわかった。
楽器の演奏だけでも力強いのに、そこに人間の声が加わることで、次元が変わってしまう。
私だけこんなに感動しているのかと思ったら、周りにいる人たちも涙を拭っていた。
歌っている言葉の意味なんかちゃんとわからなくても、声だけですでに力がある。
楽器なんか弾けなくても、みんな、生まれた時からひとりひとり、「声」という楽器を持っているんだと思った。
声の力って本当にすごい。
もしも、世界中にいる人たちが、同時に同じ気持ちで祈ったり願ったりしたら、とんでもない奇跡が実際に起きるんじゃないかという気がした。

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今夜は、トンカツ。
ペンギンが、執念でキャベツを見つけてきた。