ペンギンと暮らす

大晦日

2019.01.12 Sat

1月9日(水)

いっそ、雪になってくれたらいいのに、と思っていたら、今朝、ようやく雨が雪に変わった。温暖化の影響なのか、ベルリンも暖冬で、めったなことで氷点下にはならない。
温かいのだけど、そうすると雨が続く。
こっちに来てから、ほぼ連日のように雨ばかり降っていて、まるで冬場の梅雨のようなのだ。

去年の経験からいうと、逆に寒くなってくれた方が空は晴れて青空が見られるので、温かくても雨が続くより、寒くても青空の方がありがたい。今朝は、夜明けと同時に雪が降った。

だけど、ほぼ積もることはない。
一瞬地面が白く染まっても、数時間後には消えてしまう。
ベルリンにいる人たちの多くは、雪が降って積もるのを楽しみにしているのにな。
お楽しみは、なかなか簡単にはやってこない。

大晦日は、バスルームにこもって新年を迎えた。
晩ご飯は近所のイタリアンに行ってパスタなどを食べ、それからバスルームを温かくしてこもる準備をし、夜の10時くらいから深夜2時くらいまで、ドアをしめて過ごす。

とにかく、花火がすごいのだ。
本当はどこかひとけのない郊外に避難しようと目論んでいたのだけど、計画を立てる前にどんどん時間だけが過ぎてしまい、いざホテルを探そうとしたら、どこもいっぱいで避難できなかった。

ゆりねは、花火が上がると怖くてブルブル震えてしまう。
音と光、両方に怯えるので、とにかく外の景色が見えない場所はないかと考え、唯一、窓もなく完全に音と光を遮断できるのがバスルームだった。

ペンギンと映画でも見ようと計画していたけれど、結局ペンギンは途中退場してしまい、私は先日マルクトで見つけた蜜蝋キャンドルやらを灯して雰囲気を盛り上げ、ひたすら読書にいそしんだ。
そして、『アナスタシア』の最新刊を読破した。これで、六冊出ている本は、全部読んだことになる。

当初は、バスルームで年越しなんて、と思っていたけれど、やってみると意外に快適で、困ることはそんなになかった。
大きい花火の音はそれなりに聞こえてはきたけれど、途中からゆりねも安心したのか音が鳴っても眠っていたし、オイルヒーターもあるので、特に不便なことはなかった。
荷物をまとめたりして慌ただしく出かけるより、賢明な選択だったかもしれない。

年が明ける頃、一度私だけバスルームを出てペンギンのところに行ったら、彼は無邪気に窓から見える花火をきれいだと言って楽しんでいた。
私はもはや、あの無秩序な花火を見てきれいと思える心の余裕はなくなっている。
次の日は、路上がゴミだらけになっているし。

でも、花火を買える時期も今だけに限定するとか、ほんと、ドイツ人はメリハリをつけるのが上手だ。季節を限定することで、特別感が増すのは事実だ。

だいたい、午前2時を過ぎると花火の集中砲火もおさまるのだが、逆に今度はそれを狙って自分だけの花火を静かな夜空に打ち上げようと企む人がいて、午前4時くらいまでは、音が鳴っていた。
それには、さすがのペンギンも怒っていた。当然だ。そのせいで、初日の出は全く拝めなかった。

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2019年が、笑顔あふれる、平和な年でありますように!