ペンギンと暮らす

ゴハンを探せ!

2018.11.22 Thu

この間バスに乗っていたら、窓から富士山が見えた。
夕方、桃色の空にきれいなシルエットが浮かんでいた。
やっぱり、神々しいほどに美しい山だ。桃富士、なんて言葉はあるのかな?

ところで、ただ今ゆりねはベルリンのトリマーさん宅に預かってもらっている。
ゆりねにとっては大好きな場所なので、心理的な面では心配はないのだが、困っているのはゴハン。
いつも食べているお肉の缶詰を私がインターネットで注文してトリマーさん宅に手配するのだが、これが毎回一苦労なのだ。
きちんと家まで届けられた試しがない。

私が借りている部屋もそうだけれど、ベルリンにはエレベーターのないアパートが結構ある。
私が住んでいるのは、日本式の3階。トリマーさんが住んでいるのは、5階。
一応、日本のような細かい時間帯指定はできないけれど、この日の午前、または午後に配達予定です、的な案内はたまに来る。
だから、それを受けて家で待機するのだが、ベルを鳴らすこともなく、はなから別のところに置いて行ってしまうのだ。
荷物が重くて、上の階で、エレベーターがない場合は、特にその確率が高くなる。

私もよく同じアパートの住人の荷物を預かるし、預かってもらうことも多い。
それはとても助かる。
でもそれも、どこに、もしくは誰が預かってくれているのか、がはっきりしている場合だ。

先日なんか、ゆりねのゴハンを送ったら、案の定、はなから別のところに持って行かれてしまったのだが、その置き場所が、「Packetshop」となっていて驚いた。
「Packetshop」というのは、日本でいえば「コンビニ」と書かれているようなもので、どこの「Packetshop」なのかという記載が一切ない。
これには参った。
結局、トリマーさんが近所の「Packetshop」を一軒一軒しらみつぶしに探し、ようやく見つけてくれた。

私も何度も嘆いているけれど、ドイツの郵便事情は、あまりにあまりに酷すぎる。
せめて、重くて運ぶのが大変なら、下でベルを鳴らして、そこに置いていってくれた方がまだいい。
日本の宅配のサービスは過剰すぎるように感じるけれど、ドイツはその真逆で、「ほどほど」がいいなぁ、と実感した。

ゴハンを探せ!といえば、わが家のスローガンも、まさにそう。
とにかく、冷蔵庫と冷凍庫にいろんな食材が入っていて、連日、そこから食べ物を「発掘」しながら食べている。

一昨日は、冷凍庫の奥から餃子が出てきた。
どうも、手作りっぽい。
私にはそのことに関する記憶がなかったので、ペンギンに尋ねたものの、ペンギンも思い出せないという。
とにかく、食べてみることにした。
具の中には、豚肉とエビとニラが入っていて、なかなかというか、かなりおいしい。
皮も、手作りしてあり、しかも薄い。
誰それさんがくれたんじゃない? いや、なんとかさんかもしれない、などと言いながら、ぺろりと全部食べてしまった。
これで一食、助かった。

その餃子の来歴をペンギンが思い出したのは、食後、数時間経ってから。
どうやら、マッサージに行った際、そこの中国人のオーナーが作ったものを、本来もらうはずだった人の代わりに、ペンギンが代理で頂いてきたのだという。
それで、ちょっと記憶が曖昧になっていたのだとか。

それにしても、出てくる、出てくる。
毎日、買い物をしなくていいので楽チンだ。
せっかくの食べ物を無駄にするのは忍びないので、とにかくせっせと消費している。
目指すは、空っぽの冷蔵庫だ。