ペンギンと暮らす

みずうみ三姉妹

2018.10.27 Sat

帰国早々、2泊3日で北海道へ行ってきた。
仕事とは言え、なかなかのんびりした旅だった。
ちょうど紅葉が真っ盛りで、右を見ても左を見ても、美しい風景に心が癒される。
女満別空港から網走へと向かう、ゆるやかな旅だった。

ここ数年、湖に縁がある。
ベルリンにいると、湖がたくさんあって、身近になったというのもあるけれど、森に囲まれた湖という場所に、心が惹かれる。
意図しているわけでもないのに、結果的に湖のそばに導かれる。
中でも、寒い地方の湖が好きだ。

今回の旅でも、チミケップ湖、屈斜路湖、摩周湖と、3つの湖に会うことができた。
どの湖も、静かで、神々しかった。
特に摩周湖は、霧がかかることで有名らしく、なかなか全貌を見ることはできないらしいのだが、今回はばっちり、姿を見せてくれた。
案内してくださったタクシーの運転手さんが、「摩周湖は簡単に人を寄せ付けない。それくらいの力がある」とおっしゃっていたけれど、確かに凛としていて、神秘的で、無条件に手を合わせたくなるような美しさをたたえていた。

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子どもの頃は、景色がいいとか言われても、あまりよくわからなかった。
けれど、歳を重ねるにつれて、自然の美しさがいかに尊いものかを実感する。
自然の中には、あらゆる美しさが隠されている。

今回私が目にしたみずうみ三姉妹を、神さまの目で上から見ることができたら、どんなにきれいだろう。
こういう壮大な景色を前にすると、湖や山や川を神話にする気持ちが、よくわかる。

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旅の間中、私はずっと母のことを想っていた。
母にも、もちろん父にも、この美しい景色を見せてあげたかったな。

話は変わるが、安田純平さんが解放されて、本当に良かった。
3年もの間、常に過酷な生活を強いられ、時に暴力をふるわれ、人間の尊厳が奪われるような状況下で、よく生き抜いたと思う。
そういう環境では、精神をおかしくしてしまったり、自ら死を選んでしまいそうだけれど、そうならなかったということは、ご本人によっぽどの強い信念があったからだろう。
彼のようなフリージャーナリストが、命の危険をおかしてでも真実を伝えようと危険な地域に入って報道してくれるからこそ、私たちは世界で今何が起きているかを知ることができる。
生きて帰られたことは、本当に素晴らしいことだ。
これからも、信念を貫いて、仕事に邁進してほしい。

明日から、今度は京都だ。
京都には、人の手で作られた美しいものがたくさんあるから、今度はそっちを満喫しーましょ。