ペンギンと暮らす

なのえちゃん

2018.10.18 Thu

ヤパンに着いた。
結構、寒い。ベルリンの方があったかかった。

覚悟はしていたものの、やっぱり家が荒れ果てている。
私への郵便物がうず高く積まれ、台所はカオス状態。
そりゃそうだ、ほぼ一年、家を不在にしていたのだもの。
ペンギンに小言を言っても仕方がないので、着いて早々、せっせとお掃除に励んだ。
まずは台所、そして窓。
窓の汚れが気になるようになったのは、多分、ドイツ人の影響だ。
ドイツ人は、やたらと窓をピッカピカに磨く。

あれやこれや、忘れていることも多く、どこに何をしまってあったか、ゴミの分別はどうするんだったか、なかなかすぐには思い出せない。
ドイツのシステムと真逆のこともあり、頭が混乱する。

いろいろびっくりすることはあったけれど、帰国早々に驚いたのは、この鍋つかみだ。

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私のもったいない精神を受け継いで、ペンギンがガムテープで補強しながらだましだまし使ってきたらしいけど、さすがにもういいのでは、と思い、ペンギン用の、新しい鍋つかみを探すことにした。

だましだましと言えば、なのえちゃんも、かなりの状態だ。
なのえちゃんはうちの洗濯機の名前で、ペンギンがそう呼ぶようになった。理由はまぁ、単純なんだけど。
夏前から、様子がおかしい、というのは聞いていて、修理の人に見にきてもらったりもしたのだが、新しいのに買い換える以外に選択肢がないと言われ、とりあえずでペンギンが、だましだまし使っていた。
私の感覚としては、「まだ10年前に買ったばっかり!」なんだけど、よくよく考えると、なのえちゃんももう、かなりのおばあさんなのかもしれない。
昔の洗濯機は、半永久的に使えた印象があるけどなぁ。
デジタルになって、ちゃーんと寿命が来るように設定してあるのかもしれない。

ペンギンは、私がいない間、なのえちゃんに励ましの言葉を送るなどして、相当がんばったらしい。
量が多いと脱水がうまくできないので、こまめに脱水をするなどして、なのえちゃんの癖を理解し、それに合わせてやってきていた。
なのえちゃんも、調子がいい時はうまく働くから、そのせいもあって、なかなか、買い換える、という判断までは至らなかったようなのだ。
でも、脱水の時は間近をジェット機が通っているみたいな轟音が響くし、脱水したといってもなんか水を含んで重たいし、
「もういいよ。新しいの買おう。何回も脱水し直したりして、電気代の方が高くつくよ」
と言ったら、ペンギン曰く、なのえちゃんが機嫌を損ねたらしく、何度やっても脱水をしなくなってしまった。
(なのえちゃん、ごめんなさい。)

そんななのえちゃんに、ペンギンは手のひらを当てて、必死に念を送っていた。
がんばれ、なのえおばあちゃん!!!

今回、時差は意外と平気でホッとしている。
だけど2ヶ月間も、ゆりねに会えないと思うと、寂しい。
ゆりねは、私が日本へ発つ前の日から、何かを察したらしく、元気がなくてしょんぼりしていた。
ゴハンも吐いてしまったし。
今頃、幸せいっぱいで、一緒にホームステイしている仲間の犬たちと、楽しく遊んでくれているといいんだけど。

今年届いた年賀状の現物にようやく目を通し、大掃除に精を出したりして、季節外れのお正月気分を楽しんでいる。