ペンギンと暮らす

オセールの文学祭

2018.05.20 Sun

朝、教会の鐘の音で目がさめた。
いつも思うけれど、あれは誰がついているのだろう。
いつも同じ人なのかな?
その日の体調や気分によって、音が違ったりもするのかな?
ヨーロッパの田舎に来て教会の鐘の音を聴くと、なんだか得した気分になる。
時間が、ぴったりじゃないのも、人間っぽくて好きだ。

オセールには、サンテチエンヌ大聖堂いうとても古い大聖堂がある。

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私が訪れた時も、ステンドグラスから差し込む光が、とてもきれいだった。
私がパリから入ってから、一度も雨が降らず、連日ピッカピカの青空だ。
フランスの他の地域では、お天気が悪いらしいのだけど。

オセール文学祭の会場は、かつて修道院として使われていた建物で、とても趣がある。
地下の礼拝堂には、5世紀に描かれた壁画が残されていて、これはフランスでもっとも古い壁画。
金曜日の夕方に開会式があって、土曜、日曜と文学祭が開かれる。

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文学祭を主催しているのは、オセールの旧市街の中心にある本屋さんで、今年で5回目だそうだ。
毎年、海外文学の作品の中から、店主が自分の好きな作家を招待しているそうで、今年は、カナダ、メキシコ、チュニジア、韓国、日本からの作家が参加している。
日本人の作家としては、私が初らしい。
地元のボランティアの方が駅まで迎えにきてくれたりと、町をあげて文学祭を支えている。
本を届けよう、物語の輪を広げようという純粋な気持ちがいたるところに浸透していて、少しも嫌らしい感じがないというか、とにかく心からリラックスできる文学祭だ。
呼ばれた作家も、お客さんも、そしてスタッフの人たちみんなが楽しめる。

それにしても、オセールに来てから、ずっと食べている。
今日のお昼は、みんなで青空の下、フランス版のお弁当。
もちろん、ほとんど全員がワインを飲んでいる。

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フランス版のお弁当なので、もちろんチーズがついている。
昨夜のディナーは夜9時からで、終わったのは12時過ぎだった。

オセールの名物はエスカルゴ。
実は私、まだ食べたことがなく、一昨日のディナーで初挑戦した。

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なんとおいしいこと。
そっか、エスカルゴは貝なんだな、と納得した。
四十数年、食わず嫌いできたことを後悔する。

食事の間に対談をしたり、サイン会をしたり、ラジオに出たり。
何よりも、フランスの読者の方にお目にかかって、直接お話できるのが、最高の幸せだ。

メルシー!!!