ペンギンと暮らす

スーパージョイフル

2018.03.09 Fri

ちらし寿司とひじきの白和えを作って、仲良しの女子3人でひな祭り。
いつも遅くなるから、今回はお昼の女子会にしようと思って、12時半集合にした。
桃の花は見つからなかったけど、友達がピンクのチューリップを持ってきてくれた。

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なんでこんなに楽しいのかわからない。
途中みんなでゆりねの散歩に行き、そういうことは滅多にしないのだけど、なぜかお店でそれぞれアクセサリーを買って、また家に戻って今度は夜の部なのでワインを飲み、残っていたちらし寿司とひじきの白和えを再度食べ、結局、お開きになったのは、夜中の12時過ぎだった。
最後はみんなで、ちらし寿司に納豆をかけ、海苔で巻いて食べていた。
一体、私たちはほぼ12時間も一緒にいて、何をしていたのだろう?
せーの、で寝てたんじゃないかと思うほど、いつも時間があっという間に過ぎている。
本当に不思議。
まるで、子どもの頃の、「あーそーぼー」ってその子の家をいきなり訪ねて遊ぶみたいな感覚だ。
東京だと、ほぼありえない。

この日のテーマは、「ジョイフル」だった。
誰かが「ジョイフルにいこう」と言い、私は、洗剤の名前かと思い、もうひとりは、日本にあるスーパーマーケットの名前だと思って、それぞれ「?」となったら、それは洗剤でもスーパーではなくて、「ジョイフルに生きよう」の意味だった。
joyful に罪はないのに、なぜかカタカナにして使われると、本来の意味が薄れて、ちょっとペナペナした感じがする。
でも、本来のjoyfulはとてもすてきな言葉で、実は私たちが生きるうえで、とても大切なこと。
以来、メールの最後に、「今日もジョイフルな1日を!」などと書きあって、私たちの中で、ジョイフルという単語が急浮上した。

ひな祭りをしたのはもう1週間も前なのに、なんだか、ずーっとジョイフルの余韻が続いている。
何かちょっとつまずきそうなことが起こるたびに、「ジョイフル、ジョイフル」と呪文のように唱える。
「ジョイフル、ジョイフル」は、「わっしょい、わっしょい」みたいなものかもしれない。

ところで、今日、歩いていて、いきなり黄色いチューリップを1本差し出された。
一瞬、お金を請求されるのだろうか、と身構えた自分が恥ずかしい。
それは、本当に道行く人に配られているギフトとしてのチューリップだった。

でも、そういう判断も、難しい時代だなぁと実感する。
ちょっと前、ドイツの日本大使館から、スリに気をつけましょう、的なお知らせが届いて、そこには最近のスリの傾向がダダダダダーとたくさん列挙されていた。
ひったくりとか、恐喝とか、明らかに悪いとわかる手口で挑んでくる場合はある意味わかりやすいのだけれど、最近は、ボランティアとか寄付を装った、相手の善意や良心をうまく利用する巧妙な手口もあって、その判断がなかなか難しいのだ。
実は私も数年前に、ベルリンで、最初はバリアフリーのアンケートに協力する、という形でアンケートに答えていたら、最後に、ではそのために寄付してください、みたいなのにやられたことがあり、釈然としない思いをしたことがある。
そのグループは今も、観光客相手に同じことをやっていて、先日も、アジア系のおばさんが怒りまくっていた。
思い返せば、イタリアでも、アフリカ系の人からいきなり手首にミサンガを巻かれて、その後お金を要求されたことがある。

この間フランスに行った時も、ある美術館の入り口で、私とペンギンが並んで作品を見ていたら、フランス人と思しき中年女性が近づいてきて、あなたたちの写真を撮ってあげるから、iPhoneを貸して、と言う。
私たちはそもそも、どこかに行って自分たちの写真を写す、ということはしないのだけど、とても熱心に話しかけてくるので、お願いすることにした。
女性は、何枚も何枚も、角度をかえながら、私たちの写真を撮っている。
「いくら請求されるのかなぁ」とペンギン。
「まさか〜」と言いつつ、私もだんだん不安になる。

結局、女性は本当に善意で私たちの写真を撮ってくれただけだったのだけど。
なんだか、嫌な時代だ。
こういうことに、いちいち疑心暗鬼にならなくちゃいけない。
疑心暗鬼になる自分自身が嫌けれど、かと言って無防備でいたらいたで、まんまと騙されてしまう。
本当に難しい世の中だ。

ニースの美術館では、小型のスーツケースを持っているだけで、中に入れてもらえなかった。
テロの影響なのだろう。
仕方ないとは思いつつ、やりきれない思いが募った。
窮屈な世の中になることこそ、テロリストの思う壺なのに。
となりの人が信じられなくなるなんて、とても悲しい。

今日は午後、いつものサウナに行って汗を流し、スーパージョイフルな1日を過ごす。
こっちに、春一番というものがあるのかどうかわからないけど、私にとって、今日の午後は、春一番が吹いていた。
依然として冬景色のままだけど、春をすぐ間近に感じる夕暮れ。
季節が、冬から春へ、ひとつ確実に進んだ気がする。
テクテク歩いているだけで、なんだか幸せ〜

町には、うさぎと卵がお目見えしている。
イースターが近くなり、みんなのウキウキが伝わってくる。

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