ペンギンと暮らす

夏の遠足

2017.08.28 Mon

いよいよ、デビューしてしまった。
何かというと、自転車デビュー。ずっと、自転車には手を出していなかった。
とにかく、ドイツでの自転車はスピードを出す人がたくさんいて、怖くて、尻込みしていたのだ。

日曜日の朝早く、駅に友人ふたりと待ち合わせて出発する。
私はもうすでに、そこにたどり着くまでにドキドキ。
エレベーターはあるか、電車ではどこに乗せたらいいのか、自転車用の切符はどうするといいのか、知らないことばかりなのだ。
ちなみに自転車は、持っていないので近所でレンタサイクルした。
無事友人らと落ち合い、Sバーンの駅で、今度は列車に乗り換えて、一時間二十分。
去年からずっと行きたいと思っていた週末カフェが目的地だ。

わざわざ自転車を持っていたのには訳がある。
最寄り駅からカフェまでは、14kmで、タクシーもなければ、バスも予約制で、人数が集まらないと運行されないらしく、あてにならない。
歩いて行ける距離ではないから、ベルリンから自転車を持っていくのが、確実なのだ。
去年行こうとした時は、誰か村の人で駅に用事がある人がいたら便乗できるように頼んでくれるとのことだったのだけど、結局乗せてくれる人が見つからず、断念したのだった。
駅からのレンタサイクルも、ないとのこと。
駅で降りて納得した。
そこが本当に駅かどうかも危ういほど、無人の原っぱがプラットホームで、危うく、降りそびれそうになった。
事前の検索では、自転車で45分とある。

森の中を抜ける道は、とても気持ちがよかった。
空気がスーッと肌になじむ。
猛スピードで追い越して行く車はちょっと怖かったけど、とにかくみんな似たり寄ったりの体力なので、安全運転で途中で休みながら目的地を目指す。
想定外だったのは、道のアップダウンで、平坦な地形のはずのドイツなのに、坂を上っては下りて、また上っての繰り返し。
漕ぐのが大変な時は自転車から降りて、とにかく無理をせず、いろんな景色を楽しみながらサイクリングをした。

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ロバに会ったり、白鳥に会ったり、野の花を見たり、大声を出したり。
その度に自転車を停めて、一休み。
なんて楽しい夏の遠足。
結局、休み休みだったこともあり、目的のカフェに着いたのは、駅を出てから2時間近く経っていた。
でも、45分というのは、絶対にありえない。
ドイツ人の、よっぽど早いスピードで計算した時間だと思う。

カフェは、本当にかわいかった。
日本人の人が、週末だけやっているカフェで、おいしそうなケーキがたくさん並んでいて嬉しくなる。
三人でワインを飲み、カレーを食べ、最後にケーキとコーヒー。
ドイツ人のお客さんもたくさん来ていて、平和を絵に描いたような素晴らしい場所。

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泊まれたりもするらしいので、今度は泊まりがけできてゆっくりしたいねー、と話す。
併設のギャラリーで、日本人の方の作品を展示していたので、私は木のお皿を購入。
いい記念になった。
そして再び自転車に乗り、来た道をせっせと戻る。
往復28kmのサイクリングだ。
本当にあの駅が最寄り駅なのかと思って確認したら、やっぱり間違いなかった。
帰り道に湖の横を通ったら、おばさんが素っ裸で水から出てきた。
ドイツには、ヌーディストビーチが結構ある。
裸で泳いだら、さぞ気持ちいいだろうなぁ。

ただ、びっくりしたのは、帰りの電車。
行きは余裕だったのに、帰りは自転車をとめる車両がぎゅうぎゅう詰め。
自分たちの自転車を、なんとか隙間に押し込んだ。

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空いている席もなく、日本の満員電車さながら、立ったまま帰ってくる。
でも、なんとなく興奮して、それもそんなに疲れなかった。
レンタサイクルのわりにいい自転車で、体に合っていたから楽だったのかもしれない。

誰ひとり怪我もなく、無事ベルリンに戻ってこれたお祝いに、ビールで乾杯。
なんて幸せ。
今年は自転車デビューを果たしたから、来年の目標はキャンプデビューにしよう!
自転車で道具を運んで、森でキャンプも夢ではない。
一緒に行った友人のひとりは、この夏、電車でデンマークの島まで行って、そこからレンタサイクルをして、一週間くらいかけで自転車で島を旅行したという。
今回の遠足で、移動手段として自転車が加わると、グッと世界が広がることが判明した。
んー、ついにマイ自転車を買おうかしら?
今、真剣に悩んでいる。